オリジナル家具・金物の上手工作所

■新しいレバーハンドル開発ストーリー■

「これまでにない、すっきりとしたレバーハンドルを作りたい」
その想いから、私たちの新たな挑戦が始まりました。

きっかけは昨年10月頃。
製作スタッフの大沼が、従来のレバーハンドルとは一線を画す“シンプルで美しい”かたちを追い求めたいと考えたのが出発点でした。

レバーハンドル

「機能性」と「美しさ」– どちらもあきらめない

レバーハンドルに求められるのは、ただ美しいだけではありません。
毎日手に触れるものだからこそ、使いやすさや強度といった機能性も欠かせません。
そこで今回の開発では、「見た目の美しさ」と「ハンドル本来の役割」のどちらも大切にしながら、形状の見直しに取り組みました。

「座」をなくすという挑戦

目指したのは、無駄を削ぎ落としたすっきりとしたシルエット。
そのために、大きな決断をします。

それは、レバーハンドルの「座」をなくすという挑戦です。
「座」とは、ハンドルとドアの間に取り付けられる装飾的なパーツのこと。

「座」は美観を整える役割と同時に、ハンドルのがたつきを防ぐ重要なパーツでもあります。
この「座」をなくすことで、よりシンプルで洗練された印象を実現できますが、当然ながら構造面での課題が立ちはだかります。

ハンドルの座
「座」とは、ハンドルをドアに取り付けるための部品で、強度の確保に重要な役割を果たします

試行錯誤、そして気づき

どうすれば「座」なしでもがたつきを抑えられるのか?
考えて、また考えて。
頭の中でいくつもの可能性をめぐらせる日々が続きました。

そんなある日、他社製品の内部構造をふと見たことがヒントになりました。
「芯の部分にある工夫」が、がたつきを抑える鍵になる–そう気づいたのです。
しかしその加工は、自社の設備では対応が難しい内容でした。

そこで日頃からお付き合いのある協力会社に相談を持ちかけます。
図面を見せながら相談すると、「これはなかなか難易度が高い」との返答。
加工作業は複雑になるほどコストが上がってしまいます。

製造コストを抑えつつ、求める美しさと機能を両立させる

これこそが、今回のプロジェクトで最も苦労した点でした。

自社での試作、そして新たな一歩

試行錯誤の末、できるだけ加工をシンプルに抑えた設計にたどり着きました。
早速自社で試作をしてみると、想定通り、がたつきのないしっかりとしたハンドルが完成。
しかし、量産に耐えうる精度で安定して製造するには、現状の設備では限界がある…。
そこで、大沼は社長に“あるお願い”をします。

「新しい機械を導入させてほしい」

想いと試作品の完成度を伝えたところ、社長もこの挑戦に理解を示し、機械の導入が決定しました。

レバーハンドル 加工
革新的な角芯 その挑戦はやがて確信へと変わった

レバーハンドル 加工
新たな設備とともに、ものづくりの可能性がさらに広がります

そして、ついに完成

新しい機械と製造環境を整え、ようやくこのレバーハンドルは正式に製品化されました。
今までにないシンプルさと、しっかりとした使用感。
座がないことで、扉そのもののデザインも引き立つ、潔い佇まいのハンドルです。

「すっきりと美しい」

その理想をかたちにするために、たくさんの工夫と挑戦を重ねて生まれた新作レバーハンドル。
ぜひ、手に取ってそのこだわりを感じていただければと思います。

座がないシンプルなレバーハンドル 真鍮製
座がないことで、正面から見たときに無駄のない美しい佇まいが際立つ

座がないシンプルなレバーハンドル 木製
素材の良さを邪魔しない、控えめで洗練されたかたち

商品詳細

レバーハンドル ラインナップ

  • 真鍮 レバーハンドル(Φ9)真鍮 レバーハンドル(Φ9)

    20,000円(税込22,000円)

     

  • 真鍮 レバーハンドル(Φ32)真鍮 レバーハンドル(Φ32)

    24,000円(税込26,400円)

     

  • 木と真鍮 レバーハンドル(丸)木と真鍮 レバーハンドル(丸)

    24,000円(税込26,400円)

     

  • 木と真鍮 レバーハンドル(こぶし)木と真鍮 レバーハンドル(こぶし)

    22,000円(税込24,200円)