オリジナル家具・金物の上手工作所


10月の心地よい気候の日に、奈良県吉野郡 黒滝村にある「徳田銘木」さんにお邪魔しました。

村の総面積の約97%を林野が占め、「森林(もり)の村」とも呼ばれている黒滝村。
澄んだ空気で満たされ、山にすっぽり覆われているように感じる場所です。


山をバックに建物があります


さっそく建物の中へ

徳田銘木さんで扱っているのは、吉野杉や吉野桧をはじめ、様々な種類の自然木や変木、銘木たち。
最初に見せていただいたのは枝付き丸太。
太さも長さも、枝ぶりもまちまち。
その数の多さにも圧倒されました。
主に飾り柱やハンガーラック、店舗のオブジェなど様々な用途に使用されます。

枝付き丸太
太さも長さも、枝ぶりもまちまちな枝付き丸太たち

シンボルツリー上手工作所にある、シンボルツリー

伐採後どの丸太にも「背引き」がされています。
よく見るとすべての丸太に切れ込みが。
割れ防止のために、この加工がされています。

木には「切り旬」があり、通常は木が乾燥している冬の時期に伐採します。
屋外で乾燥させ、室内でさらに二次乾燥。
1年~2年以上の期間が必要ですが、ゆっくりと乾燥させることで木材の色や艶、香りを残すことができるのです。

あえて湿気の多い梅雨の時期に伐採するときもあります。
それは「錆丸太(さびまるた)」というものです。
山で皮を剥ぎ、そのまま山で寝かせてサビ(天然カビ)をつけます。
その後出材して磨き上げ、木ロウで仕上げて完成です。
渋い模様(色味)で、日本の「侘び寂び」の寂びの部分にあたり、550年前からある、先人の教えを受け継いだ手法です。

背引きされた丸太
背引きされた丸太

錆丸太
ひとつとして同じものがない、渋い模様


1本ずつ木の表情が違うので、見ていて飽きません


階段の上からの眺望

次に案内してもらったのは、杉皮の間。
樹齢80年ほどの杉を伐採し、その場で皮をむき、丹念に仕上げたものです。
日本では昔から、屋根や外壁の化粧などに利用されてきました。

樹木を守ってきた樹皮は耐久性も高いそうです。
その話を聞いた時、杉皮が雨合羽の役割を担っているのだなと思って、雨合羽を来ている杉の姿を想像してしまいました。


杉皮たちが並んでいる部屋


魅力あるれる、究極の天然素材

案内してもらっているときに、銘木の定義とはなんですか、と徳田銘木の社長、徳田博久さんに質問。
「面白い木かな、趣がある木は銘木と呼んでる」。
小さな銘木団地に来たかのような空間で、たくさんの銘木に出会えた日でした。


左:徳田銘木社長、徳田博久さん


平置きに展示している様々な天板たち


大きな自然木に遭遇


造林・育林から銘板・銘木の製造、そして様々な自然木・天然木を製品として販売している徳田銘木さん。
個性豊かな木材の特徴を、よりよい形で出せるように一本一本の木材に向き合って作業をしています。
そうやって仕上げられたものが、その場所、空間に収まったときに、喜んでいただけるものづくりをするのが仕事とのこと。

わたしたち上手工作所も木の魅力を生かしながら、お客様に喜んでいただけるよう、これからも考え続けながら仕事していこうと思います。

【株式会社徳田銘木】
奈良県吉野郡黒滝村御吉野12番地
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