サイン原稿作成のコツと注意点
上手工作所のサイン入れはカッティングシートを使用して文字入れを行います。
機械を使ってシートをカットして製作します。
印刷用のデザインデータの作り方とは異なりますので、注意点をご確認ください。
プレビュー画面とアウトライン画面
カッティングシートで切り文字ステッカーを製作するために必要なデータはカットラインです。
カットラインとは、簡潔に言えばillustratorのアウトラインビューで確認したときに見える線だけのデータです。
このカットラインに従って、プロッタの刃が動いてシートを切ります。
アウトラインビューの表示方法
illustratorのメニューバーから表示→アウトラインを選択します。ショートカットは【ctrl(command)+Y】です。
よくあるNGパターン①
『線』で太らせた文字をアウトライン化しただけ
illustrator上で文字や図形を線の太さで調整して太くさせている場合、文字をアウトライン化させただけでは正しいカットラインとは言えません。
画面上では太い文字になっていますが、アウトラインビューで見てみると、カットラインは太くする前の文字のままであることが分かります。
印刷データであれば文字のアウトライン化だけでOKですが、カットラインのデータの場合は太らせた線を分割・拡張する必要があります。
解決方法
- illustratorのメニューバーからオブジェクト→分割・拡張→『線』のチェックボックスにチェックを入れる→OKをクリック
- パスファインダーツールの合体を選択
オブジェクトの分割・拡張を行うことで文字を太くさせた線のアウトライン化を行ってから、二重になったカットラインをパスファインダーで合体させます。
よくあるNGパターン②
図形同士の重なり部分を合体していない
例えば、会社やお店のロゴマークの場合、様々な図形や文字を組み合わせてデザインができているかと思います。
印刷データの場合はそれぞれの図形や文字が分解されたままで問題ないですが、一枚のステッカーを製作する場合は、その分解された図形や文字を合体する必要があります。
合体していないと、一枚のロゴステッカーを作るはずがパズルのようにバラバラに切られてしまいます。
解決方法
- 重なっている図形を選択
- パスファインダの合体を選択
バラバラになっている図形を1つの図形にまとめます。
よくあるNGパターン③
線が細すぎる
線の細さは0.5㎜以上で作成いただくことをお願いしています。
切り取ったシートを手作業で貼り付け、加工していますので線が細すぎる原稿には対応できません。
※カッティングシート貼り、サンドブラスト彫刻の場合も同じ条件です。
解決方法
文字サイズは英字15㎜、漢字20㎜以上の寸法で作成してください。
明朝体などの書体も線が細いため、ご注意ください。