オリジナル家具・金物の上手工作所

耳からの白太の部分がまるで富士山のような模様のセン。

自然が織りなす味をそのまま、おもしろいところもそのまま。
個性派ぞろいで魅力いっぱいの木たちを集めて特集ページを作りました。

上手工作所で扱う無垢材の天板をセレクトしている目利き歴50年の西岡氏。
本店2F、JOZU+の倉庫、そしてオンラインショップでもそのラインナップは展開されています。

その中でもひとくせ、ふたくせある木は、JOZU+の倉庫に集結。
オンラインショップで販売するには個性が強くて写真で伝えきれない…
店頭で実際に触れて感じてもらいたい…
でもどんなものがあるのかは見てもらたい…
そんな思いで「この木なんの木」のよみものがスタートしました。

大迫力のニヤトーしゃれ木のベンチに
耳からの白太の部分がまるで富士山のような模様のセン。

時を超えて発掘される神代杉、
山のような、おにぎりのような、エイのような形をした杉の輪切り、
筋斗雲のようなケヤキ。

載せきれていない一点ものがまだまだあります。
随時更新していきます。
乞うご期待!!


根っこによって自然に生み出された形(杉の輪切り)

しゃれとは

風雨や天日にさらされた枯木のことをしゃれ木といいます。
曝は「さらす」という意味の漢字で、曝木。
時が経つにつれ汚れたり、欠けたりする変化を「劣化」と否定的にとらえず、
変化の美しさを「寂び」と呼び、肯定する。
「侘び寂び」の価値観が「しゃれ木」の意味に1番近い様に感じます。
朽ていく寸前の木に、第二の命を吹き込み、侘び寂びに変える。
とても面白い価値観です。


クス しゃれ木


ニヤトー しゃれ木

ブックマッチとは

一本の原木を製材した際に、隣同士に轢かれた板を本の見開きのように魅せる加工方法のこと。
まさに、本を開くかのように左右対称に合わせることからブックマッチと呼ばれています。


ひとつの絵画のような貝塚伊吹のブックマッチ

神代とは

「神代」とは、神武天皇が即位する前の神様が治めていた頃の時代という意味で、
神代木とは神様の時代の木という意味になります。
多くは今から2600年前、秋田県と山形県の県境にある鳥海山の噴火により土中深く埋もれ、長い年月を経て、
道路工事や土地造成、河川改修工事などの時に偶然掘り出されたもの。
そして地中で朽ちる事なく存在し続けるには、奇跡的にいろんな条件が重なった時のみ…。

2600年前に地中に埋まったであろう、樹齢400年ほどの欅、
つまり3000年前から存在している木ということになります。


5mの神代欅を総出で磨き中

素材と向き合い手を動かす

木のバックグラウンドに思いを馳せながら、その表情を生かした木取り、カット、磨きと工程を踏んでいく。
そうして出来上がった無垢天板を、世代を超えて慈しんで、手をかけてメンテナンスをして育てていく。
それができるのは無垢天板ならではの魅力で揺るがない強みだと思っています。

ぜひ木の物語に耳を傾けて、あなたも木の世界を覗いてみてください。