オリジナル家具・金物の上手工作所

木くずが舞う上手工作所の工場にて
作り手自身に商品の魅力を聞いてみました。

木工チームの長野さん。
上手工作所では家具の中でも主にテーブル天板の加工などを担当しています。

休みの日は森の中で自生している木を見るのが好き。
息子さんの名前にも「樹」をつけるというほど、樹への深い思い入れがあります。

そして、上手工作所の天板は他とは全然違うと語ります。
その製作の背景には師匠である西岡さんの存在があります。
▶詳しくは 第1回 銘木の世界「目利き歴50年の西岡氏について」 参照

そんな長野さんが推しというのは、やはり無垢の天板。
上手工作所では銘木の中でも最高級とされる、欅(けやき)の玉杢がのった天板や
「しゃれ木」と呼ばれる風雨にさらされた枯木を活かした材など幅広く扱っており
その一つ一つの材料そのものに、物語があります。

Q.どんなことを目指して加工をしていますか?

長野さん かっこよく形づくるというより、意識としては
「蘇らせる」「良さを引き出す」「手助けをする」というイメージですね。
木を加工するというのは、自然を美しく切り取ることです。
あるがままの自然を感じてもらえるよう、必要最低限しか手を加えないで仕上げたい。という思いがあります。
もちろん、何もしないこととは訳が違って、その材料のいいところが引き立つよう、ぎりぎりのラインを狙って加工しています。

Q.作っていて楽しいと思うのはどんな時ですか?

長野さん 西岡さんが見立てている木が何より魅力的で、面白いですね。
ただただ品質がいいというだけでなく、材料そのものに歴史があったり、美しさやユニークさがあります。
そして、どうしたらこの木が生きているか。次の生命を与えていくような作業が楽しくもあり、やりがいを感じますね。

Q.大変だな。と思うのはどんな時ですか?

長野さん 天板は重たいですね。
その重たさは大変やけど、その分価値があって、生命の重みやと捉えてもいますね。

-天板製作の工程を見せていただきました。


【1】木取り作業
木取りは木工所で行う最初の工程です。
家具としての木の個性が決まると言っても良いくらい大切な工程で、この時点で木のワレや白太などを取り除いていきます。
逆にその樹の面白い箇所は残しておきます。


【2】接ぎ合わせ作業
幅は短いけれど、貴重な材を1枚の板に加工する作業。
力強く、かつ丁寧に接いでいきます。接ぎ合わせ後、大きなクランプで固定し、接着剤が乾くまで待ちます。


【3】磨き作業
機械で厚みを均一に。
回転するサンディングペーパーが板幅1200までの板を均等に削ってくれますが、
厚み0.2ミリずつしか削れないので、5ミリ削るだけでも25往復。
大きい天板になると取り回しが大変でかなりヘビーな仕事です。


【4】仕上げ作業
その後サンディングで1枚1枚、木の表情を見ながら木を愛でるように研磨しています。
実際に研磨している様子はまさに渾身。木と向き合っているさまはとても勇ましい姿です。
オイルを塗って(ものによっては素地で)無垢天板の完成です。

Q.どんな人に使ってほしい。というイメージはありますか?

長野さん 一期一会、その時の出会いではあるかな。とは思いますが
あえて、こんな方に使って欲しい。というなら文人の方。
書斎のデスク。として使ってもらえたら、いいものを書いてもらえそうな気がしますね。

紹介したアイテム

無垢天板

50,000~300,000円

無垢天板のある暮らし
上手工作所で製作しているテーブル天板は、過ごしてきた日々の経過や痕跡を「経年変化」という形で教えてくれます。
それは使うほど消耗するものとは違い、使うほど味のある風合いへと育ち、愛着を持って使い続けたくなります。
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