
上手工作所で使う主な木の材料について、木の家具についてのご案内ページです。お買い求め頂く前に必ずお読みいただき、木の家具の特徴をご理解いただいた上でお買い求めください。
上手工作所で扱う主な木材
■ 無垢材
- 無垢材とは、森で育った木を、四角形の柱状や、板状に整えた材料のこと。何十年、何百年という長い年月をかけて育った原木から生まれた無垢材には、工業製品には決して出せない無二の魅力があります。上手工作所で扱う天板のほとんどが無垢天板です。

■ 【SOU】シリーズ
- 日本家屋の天井材として製材された、樹齢200年以上の国産杉を使った上手工作所オリジナルのシリーズ。7~8mmの厚みのある杉の板で芯のベニヤを裏表で挟み、積層構造にしています。杉の美しさとベニヤの強度を兼ね備えた材料です。

■ 地場の杉
- 良質な国産材料を積極的に使いたいという想いで、上手工作所のある大阪府北部から京都府、兵庫県丹波地方で育った杉を使い家具を作っています。木目の個性や節の表情豊かで、木質感に温かみを感じる材料です。

■ 突きじり
- 突き板(つきいた)の製材に使用された材料。突き板とは、木を紙のように薄くスライスした材料のこと。化粧板として使用されるため、杢目が美しい銘木や希少な木材が選ばれます。スライスの過程で、加工しきれない厚さで残ってしまう<端材>その貴重な木材に新しい価値を見出すために企画をしたプロダクトです。

天板の加工の方法・仕上げについて
一枚板
- 継ぎ目がない天然木の一枚の板、テーブルの天板として使用できるように加工されたもののことを指します。継ぎ目のない木目は特の表情で、人工的に作り出すことができない面白さがあります。希少価値が高いため接ぎ(はぎ)合わせと比べ、価格が高くなります。

接ぎ(はぎ)合わせ
- 板状にカットした材料を並べ、接着材と圧力を用いて接合させる工法。使用する板の幅、枚数、合わせ方で見た目が大きく変わります。一般的には同じ樹種で木目の近いもの同士を組み合わせます。突き板と比べて木の温もりを自然に感じることができ、木目を統一することもできます。一枚板より価格が抑えられる点も特徴です

節
- 木材の幹が太くなる過程の中で、枝の元の部分が幹の中に包みこまれてできたものが「節」です。加工や強度に支障のない節は木の個性と捉え、生かした家具づくりを心がけています。節は引っかかりのない様に樹脂を入れたりパテで補修をしたり、用途にあった加工を行います。

千切り(ちぎり)
- 木材の割れの進行を防ぐための加工。リボン状の木材をぴったりはめることにより、割れた部分の天板が外に広がらないようにします。欠点を補うために行われる工法ですが、実用も兼ねた装飾になります。

木の家具の特徴
割れ・反り
自然素材である木は、湿度が高い時には湿気を吸い込み、乾燥している時には湿気を吐き出して周囲の湿度を調整する「調湿作用」を持っています。家具としてお客様の元にお届けしてからも木は呼吸し続け、湿度を調整しています。この作用に伴う木の収縮・膨張によって起こるのが「反り(木の曲がり)」や「割れ」と呼ばれる現象です。
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- 割れ
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- 反り
十分に乾燥させた材料を使うこと、反りどめ効果のある加工を用いることである程度は回避することができますが、「木が反る」と書いて『板』と読むように、木材を使った家具では避けられない現象です。どうかご家庭でも、下記にご紹介するご使用上の注意点やお手入れ方法を実践しながら、末長くご愛用いただけますようお願いいたします。
セルフメンテナンスについて
普段のお手入れ
- 乾いた布または硬く絞った布で汚れを拭き取ってください。木材にとって水分は大敵ですので、表面に水分が残っている状態で長時間置かないことが大切です。色の濃い飲み物や調味料がこぼれた場合は、速やかに拭き取ってください。木目に色素が染み込み、落ちにくくなる場合があります。

保湿
- オイル仕上げの家具の場合、お使いいただく中で木の油分が自然と揮発していき、ツヤがなくなり、色も薄くなります。乾燥により、割れ・反りの原因にもなりますので、家具をさわってみてカサつきを感じたときには家具用のオイルを塗ってください。年に1~2回が目安です。

小傷や汚れのメンテナンス
- オイル仕上げの家具は、小さな傷やマジックなどの汚れがついてしまった場合、木部用のお手入れキットを使って簡単にメンテナンスができます。弊社でも製品の仕上げや展示家具のお手入れに使っている、ドイツ「クライデツァイト社」の天然由来オイルです。
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割れの補修
- 1-2mm程度の小さな割れは、ミツロウを用いての補修をおすすめしています。乾燥で割れが生じた場合、湿度が高くなる時期には自然に割れた箇所が元に戻ろうとすることがあります。ミツロウはこうした木の動きを妨げずに押し出されて塞がりやすくなります。
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ご使用上の注意点
お部屋の環境
- 直射日光や冷暖房の風が間近であたる場所は、極度な乾燥状態になり木部の反りや割れる可能性が高くなります。また、高温多湿の環境はカビの発生に繋がります。人間に心地の良い環境が家具にとっても良い環境です。冬場の乾燥した時期には加湿器でお部屋の湿度を保ったり、直射日光があたらないようにレースのカーテンをひくなど、安定した環境下でご使用ください。

テーブルの取り扱い
- 濡れたコップを天板に直接置いた場合、輪じみの原因になります。気になる方はトレーやマット、コースターをお使いください。また高温の食器や鍋をじかに置くと、ウレタン塗装の剥がれや変色などダメージに繋がりますので、鍋敷きなどの厚手の敷物を必ずご使用ください。
