上手工作所の工場にて
作り手自身に商品の魅力を聞いてみました。
真鍮チームの大沼さん。
東北工業大学でプロダクトデザインと金属加工を学び、上手工作所では鉄工の業務を経験。
その後、社内でもラインナップが少なく、まだ新しい分野だった真鍮の加工を
手探りで開拓、大沼さんの挑戦は数々の真鍮製品が生まれるきっかけとなりました。
2022年にオープンした姉妹店、JOZU+の内装も手掛け、
そこでのアートワークが新商品の開発にも繋がっています。
真鍮製階段手摺り(JOZU+内)
真鍮の繊細さを活かした壁面本棚(JOZU+内)
そんな大沼さんが推しというのは、ウォールライト GiantBELL(真鍮)
経年変化で増す深みが特徴、
大ぶりのやさしい光で照らしてくれるウォールライトです。
ベットサイドのライトやお客様を迎える玄関を照らすのにほどよいサイズ。
細かなパーツまで素地にこだわり、経年とともに深い味わいになります。
ウォールライト GiantBELL(真鍮)
ベットサイドでのコーディネートイメージ
Q.作り手が感じるこの商品の魅力とは?
大沼 上手工作所の照明全般に言えることかもしれませんが
お客さんが考えられる隙があることですね。
設置後に形が変えられるので、柔軟性があり
可動範囲がフレキシブル、お客さんのやりたいことをサポートすることができます。
そして、スライドするパーツは、縦にすべり出す窓のパーツの機能を参考に作りました。
照らしたいポイントを自由に動かせます。
厚さ2ミリのシェードも、特徴です。
重厚感をもたらしているのが、ヘラ絞り職人によるシェード。
このシェードを引き立たせるために、他のパーツも厚みのある平板を使っています。他社ではなかなか使わない材料ではないでしょうか、
ペラペラのものが経年変化するよりも、厚みのあるのものが経年変化するのは全然違う。
その場しのぎではない。
長く使っていただく中で、良さを実感してもらえたらと思って、材料を選んでいます。
可動域が広く、好きな位置を照らすことができる
厚さ2ミリ、素地を活かしたシェード
Q.作っていて大変だったことは?
大沼 図面ではうまくいっていても、実際に組んでみると
うまくいかないことが多かったですね。
強度チェックを繰り返しながら、形をブラッシュアップしていきました。
細かなパーツも自分達の手で、ひとつひとつ作っていますし、重厚なシェードを支えることは簡単ではなかったです。
手で作っていく中で、こうなるからキープできるんだな。
とか最終的にいきついた形です。
-製作風景の撮影は同じく真鍮部門を支えるスタッフの真鍋さんにご協力いただきました。
パーツを組む時も手の感覚が重要となる
複数のオリジナルパーツで構成されている
Q.作っていて楽しいと思ったことは?
大沼 動かなきゃいけない。
ということが普通の家具づくりと違うところ。
機能する形を求める部分が難しくもあり、楽しかったです。
1点1点壁面に取り付け強度を確認する作業
可動域もここで確認する
鉄と比べて真鍮は柔らかく繊細、ビス止めも慎重に
完成したウォールライト
Q.推しの言葉を最後にもう一言!
大沼 照明は道具だと思ってます。
部屋を広く見せたいから角を照らしたいとか、ポスターを照らしたいとか。
お客さんのやりたいことをサポートする道具であってほしいと思っています。
この照明を含め、「kuroden」シリーズは「未完成な照明」と謳っているので、いろいろなシーンに合わせたオプションを用意しています。
お客さんが求める理由を、解決できたらいいですね。
紹介したアイテム
ウォールライト GiantBELL(真鍮)
22,000円(税込24,200円)~
経年変化で増す深み
大ぶりのやさしい光で照らしてくれるウォールライト。
ベットサイドのライトやお客様を迎える玄関を照らすのにほどよいサイズ。
素地を活かし、経年とともに深い味わいに。
>商品詳細を見る